2017年9月28日木曜日

【サッカー本】攻撃的サッカーは昇格できない?「サッカーマティクス」を読んで考えてみた

「やっぱり守備重視のほうが安定して勝てるし、昇格しやすいよね。」
勝ちが遠のくと、このようなことが囁かれ始めます。色々な考えがあるとは思いますが、最近読んだサッカー本から、この問題に対する一つの答えを挙げます。


参考にしたのは、「サッカーマティクス~数学が解明する強豪チーム勝利の方程式」という数学とサッカーの関係性を述べるサッカー本です。




この本の
第6章:「サッカーを劇的に面白くした勝ち点3の魔法」
では、勝ち点3の意義について述べられています。


〇守備的な戦術は勝ち点の期待値が低い
サッカーでは
・負け:勝ち点0
・引き分け:勝ち点1
・勝ち:勝ち点3
となります。


例えば、ヴォルティス対浦和の対戦カードで、以下のような試合結果となる確立だとして、



浦和が攻撃的
浦和が守備的
ヴォルティスが攻撃的
勝32%,分20%,負48%
勝16%,分60%,負24%
ヴォルティスが守備的
勝16%,分60%,負24%
勝8%,分80%,負12%


勝ち点の期待値を出してみると、



浦和が攻撃的
浦和が守備的
ヴォルティスが攻撃的
(0.32×3)+(0.20×1)=1.16
(0.16×3)+(0.60×1)=1.08
ヴォルティスが守備的
(0.16×3)+(0.60×1)=1.08
(0.08×3)+(0.80×1)=1.04


となります。よって、浦和のほうが強いとわかっていても、攻撃的サッカーをしたほうが勝ち点の期待値が高くなります。


〇イングランドの引き分け数
実際、このようなことが分かっていると攻撃的サッカーをするチームは増えるのか?


イングランドでは、勝ち点3制度を導入してから明らかに引き分けが減ったというデータが出ているようです。つまり、攻撃的チームが増えているのです。


〇相手チームの勝つ確率があなたのチームの2倍未満なら攻撃せよ
対戦相手によって当然勝てる確率は変わってきます。ならば、どの程度の確率であれば攻撃的サッカーをすべきなのか?著者は、


”相手チームの勝つ確率があなたのチームの2倍未満なら攻撃”


と述べています。


ある仮想リーグで、20チームを
・攻撃:常に攻撃的
・守備:常に守備的
・格上:相手のチームが勝つ確率が高い場合は守備的にする
・2倍:相手チームの勝つ確率が自分のチームの2倍未満なら攻撃


の4つの戦略に均等に振り分け、各チームに戦力値を振って、対戦カードごとに確率を決める。そのシーズンで降格したチームの戦略を、昇格したチームの戦略と置き換えて再度、次シーズンをシュミレーション・・・というふうに繰り返していくと、


3シーズン目には「守備」戦略を取るチームは消え去る
10シーズン目には、「攻撃」「2倍」しか残らない


という計算結果が出ていました。つまり、著者によると、数学的には攻撃的サッカーをしたほうが昇格しやすいのです。


ヴォルティスより明らかな格上チームが今のJ2にいるでしょうか?強いて言うなら湘南くらいかな?


今はサポーターだけでなく選手やスタッフも不安を抱えているのかもしれません。しかしながら、ヴォルティスが攻撃的サッカーをしているのは幸運であると考え、リカルド監督を信じて頑張っていこうではありませんか。


この本では、イブラヒモビッチのオーバーヘッドゴールを数学的に考えたり、著者自身が数学的計算をもとにブックメーカーで賭けを行ったりと、他にも面白い話がたくさんありました。

2017年9月23日土曜日

町田戦引き分け。エースの目覚め。

勝てへんなあ。町田戦引き分け。
以下メモです。


〇目次
 1)スタメン
 2)ヴォルティスのフォーメーションと狙い。相手が4バックという難しさ。
 3)前半の平均ポジション、馬渡消し
 4)後半戦チェンジに次ぐチェンジ
 5)渡の目覚め


1)スタメン
【徳島ヴォルティススタメン】
31 長谷川 徹 20 キム ジョンピル 3 大﨑 玲央 4 藤原 広太朗
27 馬渡 和彰 8 岩尾 憲 32 小西 雄大 34 清原 翔平
26 杉本 太郎 17 山﨑 凌吾 16 渡 大生
清原初スタメン!


【サブ】
[GK] 21 梶川 裕嗣 [DF] 2 ヴァシリェヴィッチ [MF] 19 内田 裕斗 [MF] 23 前川 大河
[MF] 10 大﨑 淳矢 [MF] 30 佐々木 匠 [FW] 18 佐藤 晃大


【町田ゼルビアスタメン】
21 髙原 寿康 35 大谷 尚輝 5 深津 康太 25 増田 繁人
19 松本 怜大 18 平戸 太貴 2 奥山 政幸 8 谷澤 達也
23 戸島 章 9 鈴木 孝司 30 中島 裕希


フォーメーションは〈4-4-2〉でした。


2)ヴォルティスのフォーメーションと狙い
フォーメーションは前節岡山戦と同じ〈3-4-1-2〉でした。右WBは島屋の代わりに清原。左WBは馬渡でした。狙いは前回と同じ、両WBを高く上げてウインガーとし、サイドから攻めていくことでした。


・6分半ごろ、清原の惜しいシュート
WBを高く上げているので、フォワードの枚数が実質増えている状態。
馬渡のクロスを2トップがスルーして清原へ。決定機でしたがゴールならず。惜しい。このようにWBが横並びとなって攻める形を練習しているから、スルーできるんでしょうね。



・13分過ぎ、24分過ぎ相手が4バックということが効いてしまう。
岩尾のサイドへ大きく振ったボールが相手SBにカットされてしまいました。
町田の最終ラインは4人です。3バックの相手に比べ幅が広くなっているので、スペースが狭くなってます。
24分過ぎにもいいボールが清原に行きましたが、相手SBがいるので縦に抜け出すことはできませんでした。



3)前半の平均ポジション、馬渡消し
前半戦、町田の平均ポジションを再現するとこんな感じ。右サイドに大きく偏っています。右サイドからの攻撃比率は56.3%という数字。徳島は両WBがサイドを一人で守らないといけません。それに対し町田はサイドに2人いるので、サイドで数的優位になっています。馬渡のサイドから攻めることで、馬渡という徳島のストロングポイントを潰していました。




4)後半戦チェンジに次ぐチェンジ
・後半最初のチェンジ
山崎がWBになりました。前川がボランチのポジションに。佐々木匠がトップへ。




正直、微妙!笑


・60分頃、4バックへ


中盤ダイヤモンドの4バックになりました。


5)渡の目覚め
前半決定機を逃してしまった渡。しかし、後半2点目を取られてようやくエースが目覚めてくれました。


・1点目
岩尾のCKを山崎が反らし、渡がドンピシャのヘッド!今季18点目!


・2点目
2点目は圧巻でした。馬渡のボールを中で受けると、一度右に持ちます。右足でのシュートを警戒した相手DFをあざ笑うかのように持ち直し、左足のシュート!このシュートはすげえ・・・。今季19点目です。
渡が決めているときはチームの調子が良い時。次節からも頑張ってくれ!


〇また勝てなかった。前半戦はもったいない1点を献上したものの、マイナス収支ではなかった。フォーメーションを変更して得点することもできた。内容的に、2-1で勝てる試合だったと思う。でもなぜか引き分けになってしまう。この引き分けは正直かなりしんどい。
しかし次こそは歓喜の瞬間を分かち合えるはず。そう思いまたスタジアムに足を運んでしまうのである

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2017年9月18日月曜日

岡山と打ち合い。次こそは勝利を。

トンネルは抜けた。きっとそう思う。次こそ勝利を。
以下試合のメモです。


【徳島ヴォルティススタメン】
31 長谷川 徹 27 馬渡 和彰 4 藤原 広太朗 2 ヴァシリェヴィッチ 15 井筒 陸也
8 岩尾 憲 32 小西 雄大 26 杉本 太郎 11 島屋 八徳
17 山﨑 凌吾 16 渡 大生


フォーメーションは〈3-4-1-2〉でした。


【サブ】
[GK] 21 梶川 裕嗣 [DF] 5 石井 秀典 [MF] 19 内田 裕斗 [MF] 23 前川 大河
[MF] 10 大﨑 淳矢 [MF] 30 佐々木 匠 [FW] 18 佐藤 晃大


佐々木匠きた!!


【ファジアーノ岡山スタメン】
22 一森 純 3 久木田 紳吾 39 篠原 弘次郎 14 喜山 康平 2 澤口 雅彦
27 塚川 孝輝 16 関戸 健二 11 三村 真 19 片山 瑛一 24 赤嶺 真吾
30 豊川 雄太


フォーメーションは〈3-4-2-1〉でした。オルシーニは契約上出られず。


〇フォーメーション変更
従来の〈4-4-2〉から、〈3-4-1-2〉となりました。最近ヴォルティスは〈3-4-2-1〉の相手に苦戦を強いられていました。


・4-3-3のラインで守る際に、最初の3人を突破されると中盤は数的不利に陥る
・岩尾+2CB+1SBで組み立てる際に、相手の3トップ+1WBに捕まる


という問題がありました。
今回は、〈3-4-1-2〉という並びになりました。



馬渡と島屋がWBで、小西と岩尾がダブルボランチとして中盤を構成します。トップ下は杉本。
しかし、他のチームとは違う攻撃的3バックでした。


〇平均ポジションについて。藤原の積極的な上がり、下がらない両WB
今日の藤原は度々攻撃参加していました。
例)小西とほぼ同じ高さまで上がって、ミドルシュートを放つ。
  島屋を追い越してクロスを上げる
このようなシーンが度々見られました。

撤退守備?何それ?状態。
馬渡と島屋は相手がセンターラインを越えてきたくらいでは全然下がりません。常に相手にプレスを掛けに行きます。そのため、ボールを奪うと高い位置から攻撃に参加できます。


その結果出来上がった平均ポジションは、


こんな感じ。WBはもはやフォワードです。中盤がかなり厚いので、パスが回る回る。藤原がかなり高い位置。これ、2点とられなくてもこんな感じの平均ポジションになったと思うのは気のせいだろうか笑。

〇失点
そりゃあ、ピンチも生まれます。


・一点目のシーン
相手に深い位置でボールを収められ、ヴァシリェビッチが釣り出されます。そこを小西が埋めるのですが、小西のスペースを誰も埋めれません。そう、中盤を突破されたら即ピンチなのです。そこに相手WBが詰めてきてシュートを撃たれました。これを小西に止めろというのはちょっとなあ・・・。




・二失点目
これは赤嶺を褒める。持ってからシュートまでが速いし、振りも速いし、シュートのコースめっちゃ良かったです。


〇なんとか同点に
岩尾の渾身のPK弾で一点返します。岩尾よ、泣かないでくれ。


・二点目
島屋のことを相手WBがずっと見ていません。ホントに見ていません笑。馬渡のクロスに対して相手WBの後ろから前に入りこんでヘディングシュート!同点に追いつきました。いいぞ島屋!


〇後半戦、3CBの脇の奪い合い
・徳島の追加点


ヴァシリェビッチ、井筒、馬渡とつないで相手のプレスを剝がします。このとき、岩尾が中央へ上がっていきます。




相手WBが縦への突破を止めに来たので、馬渡は中央へ。小西が赤嶺を止めておいて、岩尾へパス。一気に相手3CBの脇へパスを供給します。ここに山崎が走り込み収めると、左足でビューティフルなゴール!山崎素晴らしい!


・67分頃、馬渡の凄いサイドチェンジ
67分半、相手ボールを奪ったヴァシリェビッチから山崎へとつなぎます。これを馬渡に落として、一気にサイドチェンジ!これも相手CBの脇へ送り込み、島屋が走り込みます。いいプレーでした。


ウイングと化したWBとフォワードが相手3CBの脇を攻めていました。


・同点弾を決められる
相手GKキックのセカンドボールを奪われ、大きくサイドチェンジされます。もちろんCBの脇へ。島屋が対応するも、体格差がありペナルティエリア前へ落とされます。そこに走りこんできた選手に決められ失点。やられました。

〇逆足のウインガー馬渡
この試合、馬渡が輝いていました。インタビューによると、本人も逆足となる左のほうがやりやすいと感じている模様。馬渡の場合、左足でもクロスを上げられるので、
・縦に突破して左足でクロス
また、
・インサイドへ切り込んでシュート
・インサイドへ切り込んだ後、ゴールに向かっていくクロス(島屋の得点)
いろいろな選択肢を迫られてしまう。いい配置だと思います。

最近読んだこの本によると、


逆足のウインガーがインサイドに切れ込むほうが効果的らしい。
・今回島屋が得点を決めたように、ゴールに向かっていくクロスの脅威
相手右DFが右利きのとき、外側より内側を守るのが苦手

という2つの利点があるとのこと

従来の〈4-4-2〉と、今回のような〈3-4-1-2〉を試合中に使い分け、攻めることができたら?正直ワクワクが止まりません。ただ、守備の練習もお願いします。笑

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2017年9月16日土曜日

【サッカー本】フットボリスタ10月号を読んで。移籍とお金の話

読みました。フットボリスタ10月号。

290億円でバルサからPSGに移籍しました。
表紙はネイマール。
290億円って…ヴォルティス何チーム分やねん。

◯移籍金高騰について、5つのキーワード
近年高騰し続ける移籍金について、

1)プレミアTV放映権
2)第三者保有
3)中国ロシア資本
4)代理人
5)アカデミービジネス

の5つのキーワードが挙げられていました。
選手の移籍で発生するお金は単純に利回りが良いみたいです。サッカー界以外からお金が入ってきて膨らみ、サッカー界以外のところに出ていってしまう。それが将来サッカー界にどう影響するのかということを、気にしていかなくてはなりません。

◯岡田強化部長の話
ヴォルティスの岡田強化部長は、従来の日本的発想にはあまり囚われていないよう。TCがキーになってきそうです。

【TC:トレーニングコンペンセーション】
選手がプロ選手として所属したクラブにおいて施されたトレーニングに対して支払われるべき補償金のこと。
トレーニング期間とは、選手の初めてのプロ契約の有効期間開始日を含む年度の2月1日から当該選手の満21歳の1月31日までの期間を指している。
TCは、選手の満23歳の1月31日の直前の1月1日まで請求できるとのこと。
(参照 JFA.jp http://www.jfa.jp/documents/#l1)

つまり、19歳でヴォルティスに来て、現在22歳の内田が移籍する場合、こちらが一度契約更新の意図を示せば、移籍先クラブからお金が取れるということ。逆に、24歳で移籍すればお金はもらえない。

個人的にはJ1で爆発するウッチーを見てみたい。

つまり、こちらの心情的にも、クラブ運営的にも、ウッチーをもっと出してくれ。

◯リカルドロドリゲス監督インタビュー
この10月号を通して読んでいくと、リカルド監督のインタビューは正直付録的な感じ(笑)。ただ、リカルド監督の熱量と、基本的な考え方を知ることができました。

フットボリスタを読んでみると、将来のビジョンを描いてクラブ経営をしてくれていると感じました。今後が楽しみだ。 

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2017年9月12日火曜日

9/12現在、フットボリスタ難民

9/12、21時現在、フットボリスタ難民です。


一軒目小山


「うちはフットボリスタ入荷しないんですよ~」


二軒目ひらそう


「地方なので明日発売です。」


三軒目つたや


“リカルドロドリゲス監督インタビュー掲載!フットボリスタ10月号!”

おお・・・ついにか・・・?

“次回入荷は9/15!”


売り切れ・・・。


四軒目紀伊国屋


「地方なので明日発売になるんですよね~」


一週間心待ちにしていた試合の勝利だけではなく、待望していた雑誌を読む楽しみすら奪われるというのか。


「入荷数少ないので予約されますか~?」


「します。」

明日が楽しみである。


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2017年9月11日月曜日

長崎に敗北。悔しいなあ。

勝つか負けるかで、3位か7位かの試合でした。ほんとに一戦一戦が勝負です。
以下試合のメモです。悔しいなあ・・・


【徳島ヴォルティススタメン】
31 長谷川 徹 20 キム ジョンピル 3 大﨑 玲央 15 井筒 陸也
11 島屋 八徳 8 岩尾 憲 23 前川 大河 27 馬渡 和彰
10 大﨑 淳矢 17 山﨑 凌吾 16 渡 大生


島屋が待望の復帰!途中からフォーメーションチェンジがありました。


【Vファーレン長崎スタメン】
1 増田 卓也 13 乾 大知 4 髙杉 亮太
5 田上 大地 6 前田 悠佑 15 島田 譲 3 飯尾 竜太朗 28 翁長 聖
19 澤田 崇 7 幸野 志有人


最近はファンマより平松がファーストチョイスの模様。フォーメーションは〈3-4-2-1〉でした。


〇ヒートマップを見比べる
ハーフタイムのヒートマップについて。青:徳島、ピンク:長崎、矢印は攻撃方向。


徳島は、右サイドから攻めています。長崎はWBが高い位置を取っていることがわかります。さらに中盤が厚いです。


・徳島の攻撃

長崎のシャドーとWBはジョンピルを潰しに来ます。そこで、プレスに行ったゆえに空いたスペースを狙い、山崎が積極的に相手CBの脇を取ります。そこに縦のパスが出ていました。


・長崎の勇気を持った押し上げ
長崎はWBを高い位置に保っています。
徳島は基本的に、馬渡を高く押し上げます。また、徳島は岩尾の脇が空きがちです。ヒートマップを見ると長崎のシャドーの一人とWBは、明らかに岩尾の脇かつ馬渡の裏側のスペースを狙っています。
また、WBを高く押し上げているので、前線の3人のプレスを躱されると、4-3のツーラインで守る徳島に対して中盤で数的有利です(4人+シャドー2人対3人+最終ラインから潰しにくる誰か)。


・最初の失点シーン
井筒が苦し紛れに縦に出したロングボールを、長崎の豊富な中盤に使われて最終的にはCKに。このCKでPKを献上し失点しちゃいました。前川のコメントにもありましたが、セカンドボールを拾われているという感覚はあったみたいですね。


・追加点


キムジョンピルがパスミスします。ここで、攻撃するためにポジションを上げた島屋と杉本が戻って来れず。岩尾と前川がスライドして対応するも、CBとSBの間にポジションを取った長崎の選手にパスが通ります。キムが釣り出され、空いたスペースに一気に長崎の選手たちが雪崩れ込みます。押し込まれ追加点。これで試合が決まってしまいました。めっちゃいい攻めですね。


短い時間で一気に2-0になってしまいました。1点取られた後のメンタル、気持ちのところが課題なのかなあといつも思います。


〇フォーメーションチェンジ。ウイングと化した馬渡・島屋


佐藤が入り、徳島のフォーメーションが変わります。3バックになって、馬渡と島屋がWBとなりました。杉本が降りてきて、岩尾とダブルボランチのような形に。渡がトップ下に入りました。馬渡と島屋は実質ウイングで、高い位置を取ります。長崎は疲れもあってか引いて守っていたので、島屋or馬渡にラインを下げられる→空いたバイタルエリアを杉本に使われるというシーンが目立ちました。


・81分


ウイングと化した馬渡に相手はじりじりと後退。外に張って釣り出したWBとCBの間に自分で飛び込み、井筒がパス。これをマイナスに折り返すと、スカスカになったバイタルで渡スルー→杉本のシュート!いい感じの攻めでした。


・83分
島屋がドリブルして相手はズルズルと斜めに後退。空いたスペースに入ってきた杉本にマイナスのパス。一気にスペースが広がった左サイドに馬渡めがけパス。これは合いませんでした。惜しかった。


〇山崎のスーパーゴールで一点返すも終了
山崎のスーパーヘッドで一点返すことはできましたが、引き分けに持ち込むことはできませんでした。はっきり言って実力差は感じなかった。ほんとに一瞬で、一回のミスで結果が変わってしまう(サッカーってそこが面白いんだろうけど)。


気になったのは、リカルド監督や前川のコメント。前半に不満を持っています。キムジョンピルから繰り出していた裏抜け狙いのボールは、チームとして意思が統一されていたのかどうか。気になります。

いよいよ後がなくなってきたヴォルティス。自動昇格するためには、もう一回の負けも許されない。

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