かつて藤原システムが存在した・・・。
それは、3バックとダブルボランチの間、アンカーのポジションに藤原を置くシステムであり、最初に行ったのは長さん監督時のホーム山口戦であった。池内のせいで引き分けに終わったが、守備は大いに安定した。
リカルド監督になってからも、アウェー京都戦で藤原システムは行われた。このときは闘莉王の一発に沈んでしまったが、試合最終盤まで失点を許さなかったのである。
今回、新たな藤原システムが誕生した。〈4-4-2〉で、岩尾藤原のダブルボランチである。実は藤原推しの自分としては感動すら覚えた。以下試合のメモです。
【徳島ヴォルティススタメン】
31 長谷川 徹 27 馬渡 和彰 20 キム ジョンピル 3 大﨑 玲央
15 井筒 陸也 8 岩尾 憲 26 杉本 太郎 14 濱田 武
11 島屋 八徳 17 山﨑 凌吾 16 渡 大生
【サブ】
15 井筒 陸也 8 岩尾 憲 26 杉本 太郎 14 濱田 武
11 島屋 八徳 17 山﨑 凌吾 16 渡 大生
【サブ】
[GK] 21 梶川 裕嗣 [DF] 2 ヴァシリェヴィッチ [DF] 4 藤原 広太朗 [MF] 32 小西 雄大 [MF] 19 内田 裕斗 [MF] 10 大﨑 淳矢 [MF] 34 清原 翔平
濱田初スタメン!!嬉しいかもしれない。
【横浜FCスタメン】
1 高丘 陽平 20 カルフィン ヨン ア ピン 5 西河 翔吾 3 田所 諒 2 藤井 悠太
7 野村 直輝 6 中里 崇宏 8 佐藤 謙介 19 ジョン チュングン
7 野村 直輝 6 中里 崇宏 8 佐藤 謙介 19 ジョン チュングン
40 レアンドロ ドミンゲス 14 イバ
フォーメーションは〈4-2-3-1〉でドミンゲスがトップ下、撤退時は4-4-1-1で守ります。
〇3分40秒頃~5レーン理論
横浜FCは基本的には引いて守り、カウンターという戦法でした。千葉と湘南に連敗したので、正直引いて守ってくれるほうが有難いです。
最初のシュートのシーン。まず、濱田がボールを貰い、上手くドリブルします。このとき、徳島の布陣が綺麗でした。相手の4人のサイドと間を埋める5レーン戦法です。
濱田がパスを送った後は山崎がスルーし、島屋がボールを受けます。このときも、濱田はサイドへ開いて、しっかりと5レーンを埋めています。
この後島屋がシュートして枠外へ。これほど相手に対して数的優位であり、なおかつリカルド監督お得意のポジショナルプレーをしていたのだから、島屋には周りを使って何かやって欲しかった・・・。ただ、数分で濱田はちゃんとリカルドサッカーにフィットしていると思えました。
〇20分頃山崎の惜しいシュート
杉本がボールを島屋へパスします。ここで、一瞬相手を引き付けて杉本へパス。杉本がドリブルを開始します。ここで釣られた相手CBのスペースめがけて山崎が走りこみ、杉本がスルーパス。ループシュートを放つも枠外へ飛んでいきました。惜しい・・・。杉本のインタビューでスルーパスを練習しているとありました。早く結果に結びついて欲しいです。
〇36分頃、横浜FCの徳島対策?
徳島が攻め込むと、横浜FCはこれでもかというくらい、密集してきていたように思います。徳島はブロックの間をすり抜けていくパスワークがあります。なので、さらに密集しちゃえということでしょうか?このとき、密集した相手の脇にボールを回せればいいのですが、杉本が精度の高いパスを送ることができませんでした。カルリーニョス級のボールを出すのはやはり無理か。
〇48分頃、濱田のスルーパス
濱田を前に上げたことのメリットが出ました。山崎がプレスバックして奪ったボールを、岩尾が山崎のスペースを埋めた島屋にパス、その後パスを受けた濱田が渡の動き出しを見てスルーパス。惜しかった・・・。止められてしまいましたが、通れば大チャンスでした。前線にスルーパスをいいタイミングで出せる選手がいるのはいいですね。
〇後半終盤、新藤原システムになって
後半、濱田と藤原の交代。藤原はなんとCBの前の位置へ!これは・・・新藤原システム!オーソドックスな〈4-4-2〉になりました。4-4のブロックを敷き、横浜FCの攻撃を跳ね返す作戦です。
藤原が入ってから、明らかに横浜FCの攻撃は停滞しました。〈4-4-2〉のブロックが完全にハマりました。普段カウンターで戦っているので、逆に引かれてしまうと攻撃のバリエーションが少ないのでしょう。急造で大丈夫なのか?という疑問がありましたが、大崎が出ていったスペースを山崎が埋めるなど、意外にちゃんとしています。正直、この硬さなら勝てる!と思いましたが・・・。
〇イバに二点目を決められる。質的優位はサッカーを覆す。
最後のワンプレーで勝ち点3を失いました。そんなシュート入るか?というシュートを決められました。
このイバのシュートより決定機と言える場面を徳島の選手は作っていたはずです。しかし、決められなかった。それに対して、イバはここぞというところで決めてきた。パワープレーと圧倒的な個の力、これがサッカーを覆すんですねえ。戦術は完全にハマっていたように思います。ですが、勝てなかった。正直つらいです。
悪い流れは永遠には続かない。次は勝ちましょう。
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